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【工場紹介シリーズ】EVA樹脂加工工場
投稿日:2021.01.01更新日:2023.09.29
カテゴリー:OEM・ODM生産工場紹介、おすすめ記事
アウトドア用品や保護ケースなどで、素材として非常によく使われる「EVA樹脂」をご存じでしょうか。当記事では、軽くて丈夫な、水にも強い性質を持つ万能素材「EVA樹脂」を使った加工工場についてのご紹介をいたします。
目次
EVA加工工場の紹介
素材「EVA樹脂」とは?
EVA樹脂とは、エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂でプラスチックの一つです。軽くて柔らかく弾力性があり、丈夫でちぎれにくい性質をもっている素材です。 成形加工時に1個ができるために必要な時間が短くなり価格を抑えることが可能です。
例
- シリコン成形 4分程度
- EVA成型 40秒程度
この加工時間の短さは工場の効率がアップするので価格に影響するわけです。(成形後の仕上げ等で単価は変化しますので、ご了承ください)
軽い
EVA素材は空気を多く含んだ発泡体のため、ゴムよりも非常に軽い素材で水に浮き、持ち運びにも非常に楽です。(ゴム、PVCに比べて30%以上軽減)
耐久性
EVA素材は耐久性に優れており、風雨や紫外線を浴び続けても劣化しにくいです。長時間の屋外暴露実験でも表面劣化を起こしにくく、耐オゾン性も他の素材に比べ極めて良好です。
耐熱性も良く、低温下ではマイナス50℃の低い温度でも凍りません。-20~60℃の温度下で連続使用が可能となっております。
撥水性
EVA素材は水に強く撥水性も優れており、水回りの使用にも適しております。素材が独立気泡のため吸水せず、水に濡れても比重は変わりません。
環境にやさしい
EVA素材は環境ホルモンを含まず、燃やしてもダイオキシンが発生しない安心素材です。1912年にドイツで開発された無色透明、水に溶けない、無味無臭の樹脂で、チューイングガムにまで使われています。
EVA樹脂を使用した身近なアイテム例
- 電子機器の保護ケース
- バッグ
- お弁当保温袋
- 筆箱
- メガネケース
工場の情報・工場内写真
工場の場所は中国広東省深セン市にございます。展示会も多数の参加実績があり、品質、工場内管理は国際レベルを保っており、ISO認証取得工場です。
この工場ではOEM生産は受け付けておらず、全てODM生産となります。製品開発や設計はお客様が行い、それに基づきサンプル作成を進めて参ります。(設計時の注意事項などは、打ち合わせの際にお伝え致します)
工場の事前見学、生産時立合い、リモートライブ、動画・画像での確認も可能で御座います。
商品見本一覧
EVA筆箱
EVA保温バック
収納ケース
収納バック
加工技術のご紹介
EVA表面生地の貼付
EVA表面に特殊な糊を塗り、表面生地を張り付けることが可能です。EVA素材を生かしたデザインもきれいな仕上がりにはなりますが、下記イメージの様に、様々な種類の生地が貼付できます。
熱転写加工
転写シートをEVA素材に被せ、高温で熱をあてることで、素材にデザインを転写することが可能になります。細かいデザインも鮮明に転写でき、きれいな仕上がりになります。
シルク印刷
ワンポイント、会社LOGOを入れることが可能です。 シンプルで、きれいな仕上がりになります。
凸加工
金型に凸部分を作ることにより、プレスした際、凸の部分が浮き上がる仕組みになっております。商品に立体感が生まれ、特別感のある仕上がりになります。
縫製
調達したパーツなどを縫製部によって、商品を完成化させます。また、お客様がパーツを支給することも可能です。
縫製ラインでの折れ針管理も徹底しております。折れた針は回収し、まっすぐ台帳の上に復元し、紛失パーツがないか確認致します。
台帳には、日付、状況、縫製担当の名前を記し、上記工程を経て新しい針を管理者が縫製担当者に渡します。万が一がないよう、徹底して管理しております。
国内検品・包装
完成した商品は日本へ輸出し、弊社国内事業部で荷受け、検品、梱包、出荷まで請負います。もちろん梱包に必要な資材も弊社でご用意可能ですし、お客様からの支給でも構いません。
検品では「工程管理」で作業工程を適切な状態に管理し、「品質検証」で製品や工程が確かなものであるかを検証し、保証します。さらに、不適合な製品がでてきてしまった場合の再発防止に向け、工程異常の原因追及と対策、取引先工場評価・指導を行い品質を保ちます。
EVA樹脂加工をご検討中のお客様へ
まずはお気軽にご相談ください。お客様のご要望をお伺いし、最適な製造プランをご案内いたします。